真面目にスマブラ小説を書いてみた


本編

―ステージ『終点』近郊のホテルの食堂にて。
ルイージ:「兄さん、遅いなぁ……」
(椅子に座る)
ルイージ:「カテッ(固形の物体が臀部に踏まれる音)きゃっ!!(立ち上がるルイージ)もう~なんなんですかこのゴーグルは……え、わああああああ!!!!」
丑三つ時、ルイージは青色に薄暗く光る蛍光灯の下で、全ての椅子に彼が尻で踏んだゴーグルが敷かれてあったのを目撃した。

ルイージ「(へたり込むルイージ、しかし悲劇は終わらない。彼が尻もちを付こうとした瞬間にも彼の尻は覚えのないゴーグルを踏んでいたのだ)」

ルイージ:「キャッ!」

―翌朝。

ルイージ:「……それでそのメガネをどかそうとしても目を離すうちに元の場所に戻っちゃうんですよ~~」

ヨッシー:「それはたいへんでしたね……」

ファルコン:「だから今日のファルコンランチはホテルのビュッフェじゃなくて日高屋なのか」

水上颯:「僕もビュッフェ食べたかったなぁ」

伊沢拓司:「水上もとんだ災難食らっちまったもんだ」

ヨッシー:「ちょっと待って下さい!伊沢と水上はスマブラと全然関係ないですよね!!」

伊沢:「何言ってんだよ!おれ昔から居たじゃん」

水上:「俺だってそうだよ」

ヨッシー:「なんですか部外者なのにその謎の自信は」

ファルコン:「そんなことよりもなんでフォントサイズがこんなに大きいんだ???」

???:「世の中の文字は小さすぎて読めない!!!」

ファルコン:「誰だお前!!」

渡辺謙:「私はハズキルーペからの使者、渡辺謙だあああああああああああ!!」

ファルコン:「ハズキルーペって何だ!!」

ルイージ:「老眼になると文字が読みづらくなるのはわかります。しかしそれを印刷やウェブデザインに八つ当たりするのは少し岡と違いじゃないんですか!!?」

ピカチュウ:「だいたいMADE IN JAPANとか尻とかスターウォーズ擬きのスタッフロールとかおっさんのキモい夢詰め込み過ぎでしょ。別に悪くないけど」

渡辺謙:「うるさあああああああいいいいい!!!お前たちの口もCM権買って黙らせてやる!!」

ファルコン:「そんなことさせないっ!!ファルコンキック!!!!!」

渡辺謙「たぁ!(侍特有の物理法則無視の牛根性で耐える)」

伊沢:「こいつ!キックをモロに受けたのに微塵も動かない!!」

水上:「押してダメならなんとやら!!なでしこバキューム!!!!ファァァァァ―――――――(山梨県民特有の吸い込み)」

10畳ほどのカウンター席でレジスターが自らの危機を伝えるようにアラームを鳴らすが誰も成す術がなかった。なぜなら店員は皆、椅子にしがみ付いて必至だからだ。ただ、渡辺謙の巨体は微塵ともしない。

ピカチュウ:「ピカ……捕まるのに必死で応戦できないよ……」

その時だった。パワードスーツを来た、女性に似たフォルムの何者かがピカチュウに向かって暴風の中飛び込んだ。

ピカチュウ:「ピッ!サムスだ!!」

サムス:「ヒップドロップ!!」

ピカチュウ:「え…?」

ピカチュウの左頬にサムスの硬質な尻が当たる。余りの光悦に満たされたピカチュウは腕の力を抜いてしまう。

水上:「ピカチュウ!?(吸い込み止め)どういうことなの?」

非サムス:「私はサムスじゃ無いわ。これを見なさい」

非サムスがテーブル席の椅子の上に例のゴーグルを置いた。

非サムス:「(ゴークルを椅子に座る)キャッ!!」

渡辺謙:「なんと壊れていない!よくやったな菊川」

非サムス(菊川玲):「ハズキルーペ大好き!!」

ルイージ:「そうこれです!このゴーグルが置いてあったんです!」

ヨッシー:「私ハズキルーペ嫌いです」

渡辺謙:「俺がここに来たのは!すべてのファイターの尻にハズキルーペ接触させて、俺の奴隷にするためだ!」

伊沢:「ということは……ルイージ!!」

ルイージ:「はわわ……邪悪な声が頭の中でエコーする……」

水上:「ルイージさん!目の瞳孔が開ききってる!!」

ヨッシー:「大変だ!ヨッシー渡辺謙の奴隷になっちゃった!」

渡辺謙:「我が下部ルイージよ!!ファイターの尻にハズキルーペを置きなさい!!」

ルイージ:「アイアイサー」

水上:「仲間だからって容赦はしないよっ!スライディング!」

ルイージ:「ファイアボール

焦点の合わない目で、ルイージは深緑色の火球を盲爆する。

ファルコン:「このままでは日高屋が燃えてしまう!」

伊沢:「耐火マントでルイージを覆うぞ!」

菊川玲:「そうはさせない!(拳銃を取り出す)」

ピカチュウ:「でんこうせっか!」

菊川玲:「キャッ」

亜高速のタックルによって菊川から銃を落とさせたピカチュウ。しかし着陸する際に尻もちを付いてしまった。

ピカチュウ:「ピャァ!」

ピカチュウのふさふさした毛で覆われた尻の下には、ハズキルーペが無傷のまま佇んでいた。

ピカチュウ:「ピ、ピアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」

ヨッシー:「ピカチュウ!!」

その瞬間、玉虫色の鮮麗な電光が日高屋のフロアを覆った。レジスターは悲鳴を叫ぶ前にショートしてしまった。

ピカチュウ:「ぴっぴかぴ」

伊沢:「(ルイージをマントで押えている)ピカチュウまで!なんてことだ……」

渡辺謙:「部下に恵まれた上司はなんて幸せなことか!あっはっはっはっは!」

ファルコン:「ピカチュウ!目を覚ませ!!」

ピカチュウ:「十万ボルト」

山犬の遠吠えの如き轟音が鳴り響く。日高屋の壁紙は先の雷撃に加え更に黒ずみ、過剰なラミネート反応の結果生じた異臭が部屋を包み込んだ

ファルコン:「うわっ、うっわあ!」

ファルコンは絶望的に煌めく閃光によって仰け反ってしまった。しかし彼は多くのファイターとは別の運命を辿った。ファルコンは腕だけで受け身をすることで尻にハズキルーペが生じる怪現象を防いだのだ。

伊沢:「ファルコンナイス!」

水上:「でも、腕が……」

渡辺謙:「はっはー、ファルコンのお得意のパンチが出来ないようだな。ハズキルーペを掛ければまた腕が動くようになるぞ」

ファルコン:「ンな訳あるかっ!」

ルイージ:「(マントを裂こうとする音)」

伊沢:「クソッ、動くな!」

ピカチュウ:「チャー」

水上:「渡辺ぇ!ウッ!(腹パン)」

菊川玲:「(水上を抱え込む)まったく、私を本気にさせたようね(原因不明)」

ヨッシー:「もうダメだ……勝算が無い」

そのときだった。床から鈍色の輝きを放つ球体が幽霊のように浮かび上がった。その球体は歪な十字が記されているのが見える。

ヨッシー:「あっ!スマッシュボールだ!」

パーン。発砲音と共にスマッシュボールが白い光を乱反射する。

渡辺謙の右手には菊川玲の拳銃を持っていた。彼は無言でスマッシュボールに向けて鉛玉を打ち込もうとしていた。

突然、自動ドア横の大ガラスが割れた。同時にスマッシュボールは跡形もなく消滅した。スマッシュボールを破壊した人物は虹色のオーラを発するが、渡辺謙どころか。日高屋にいたどのファイターもそのオーラが見えない。

日高屋向かいの雑居ビル屋上。虹色のオーラを纏った一人の男、その男は長距離用対物ライフルを構えた彼を多くのファイターは知っていた。

伊沢:「東山源次か!?」

ファルコン:「違う!」

みんな:「トルシューゴだ!!!!」」」

トクマルシューゴ:「待たせたね!」

ライフルの銃口渡辺謙の掛けているハズキルーペに向けられていた。

渡辺謙:「(パーン)わぁ!俺のルーペが……絶対壊れないはずの俺のハズキルーペが……今回は撤退だ!!さらばだ!!」

菊川玲:「待って下さい!!」

渡辺謙:「お前はもう用済みだ!!歩いて帰ればよかろう!!」

伊沢:「こいつ、ケツワープで逃げるぞ!!」

もうすでに遅く、渡辺謙日高屋の壁にめり込み亜高速でどこかへ行ってしまった。

菊川玲:「私は、これからどうすればいいの……」

水上:「また会いましょう」

菊川玲:「え?」

水上「あなたにはまだ帰る居場所がありますよ(合宿所の入居届を取り出す)」

菊川玲:「じゃあ、私もファイターに?」

水上:「もちろんです。」

ヨッシー:「ふぅ~水上さん優しすぎませんか?伊沢君どう思います」

マリオ:「さっきから俺の事“伊沢”って呼んでいるけど誰なんだそいつ」

カービィ:「俺、水上よりイケメンだし」

ヨッシー:「へ?じゃあ僕が今まで見てたものは何だったんですか?」

マリオ:「そもそもお前ヨッシーじゃないだろ」

カービィ:「そうだよ」

ヨッシー:「え、じゃあ私は」

マリオ:「君は」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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*1

 

マリオ:「バーニーサンダーズだよ」

ヨッシー:「ほげほげ!!」

終わり

あとがき
2024/02/28:追記

CCライセンスを今更追加

 

*1:画像帰属:(http://scp-jp.wikidot.com/forum/t-2013190/scp-2433のC-Dives氏のディスカッションから引用および改変)

ソース: http://www.scp-wiki.net/scp-2433

ライセンス: CC BY-SA 3.0

 

ソース: Wikimedia Commons

ライセンス: CC BY 2.0

タイトル: File:Bernie Sanders (21581179719 571bb5a7ab c).jpg

著作権者: Phil Roeder

公開年: 2015